×

ニュース

爆心地周辺のCG紹介 広島県教育長に福山工高生訪問

 福山市の福山工業高3年の生徒5人が6日、広島県庁に下崎邦明教育長を訪ね、原爆投下の前と後の広島市の爆心地周辺のCG制作など、部活動について報告した。

 計算技術研究部の坂本海月(みつき)さん(17)、田丸卓さん(17)、入口裕太さん(18)の3人は、被爆前の広島城にあった中国軍管区司令部のCGを紹介した。下崎教育長は、当時司令部で働いていた女性の証言も織り交ぜた作品を見て、「平和について発信したい思いが伝わった」と話した。

 仮想空間を体験できるバーチャルリアリティー(VR)の作品も紹介。今後は被爆前の広島の街や江戸期の福山城下を歩くVRの制作を計画しているという。

 建築研究部の土屋幸平さん(18)と楢原拓さん(18)は、決裁書類を入れる、木製の箱を披露して贈った。幅40センチ、長さ30センチで、くぎなどを使わずマツ科のスプルースとマメ科のブビンガを組み合わせて作った。下崎教育長は「さすがは工業高の技術」と感心していた。(根石大輔)

(2017年2月7日朝刊掲載)

年別アーカイブ