×

ニュース

仕事と生活 両立後押し 広島県17年度予算案

 広島県が13日発表した2017年度当初予算案は、「経済成長」や「人づくり」を柱に据えた。仕事とプライベートの両方の充実を目指し、湯崎英彦知事が掲げる「欲張りライフ」を後押しする予算との位置付け。起業促進や自動車を中心としたものづくり産業の支援のほか、子育てサポートなど少子化対策に重点投資する。防災・減災対策や被爆地広島からの平和発信にも引き続き力を入れる。(樋口浩二、根石大輔、胡子洋)

平和・国際交流

「ひろしま構想」を推進

 核兵器廃絶に向けて被爆地が果たすべき役割をまとめた県の「国際平和拠点ひろしま構想」を引き続き推進する。平和に関する人材や知識、情報、資金などの集積を図り、継続的な平和活動ができる仕組みの構築を目指す。

 湯崎英彦知事は5月、約1週間の日程でオーストリアとノルウェー、スウェーデンの3カ国を訪問する。ウィーンで開かれる核拡散防止条約(NPT)再検討会議の第1回準備委員会に参加し、シンポジウムを通して被爆地の取り組みを発信する。オスロ国際平和研究所などの研究機関も訪れる予定だ。

 経済活動を通じた平和構築などを考える「世界経済人会議」のミニフォーラムを夏をめどに開催する。2016年度に初めて開いた「ひろしまジュニア国際フォーラム」も継続し、県内と海外の高校生、留学生が交流を深め、平和メッセージを世界にアピールする。

≪主な新規・主要事業≫ (●新規、◎一部新規、〇継続、単位万円)

【平和・国際交流】
◎「国際平和拠点ひろしま構想」推進                5,900
〇ひろしまジュニア国際フォーラム開催               1,900

(2017年2月14日朝刊掲載)

年別アーカイブ