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騒音対策など求める声 艦載機移転 山口県周防大島町議会全協 国から説明

 在日米軍再編で岩国市の米海兵隊岩国基地へ米海軍厚木基地(神奈川県)から空母艦載機61機が移転する計画について、山口県周防大島町議会は13日、全員協議会を開いて国の説明を聞いた。議員からは騒音や安心安全への対策、地域振興策を求める意見が目立った。

 中国四国防衛局(広島市中区)の宮川均企画部長が移転スケジュールや機数などを説明し、「抑止力の強化につながる」と、移転受け入れに理解と協力を求めた。議員7人が質問し、騒音や事故への懸念とともに、新たな交付金制度創設や騒音測定器の増設、住民説明会などを要望した。

 防衛省が公表した移転後の騒音予測図では、町内はW値(うるささ指数)が70以上の区域が広がるとみられる。宮川部長は「負担軽減が課題であり、町と調整したい。移転後に飛行が安定すれば騒音調査をする」と強調した。

 椎木巧町長は協議会終了後、今後の判断について「人口密集地で騒音増加が予測され、大きな懸念がある。具体的な騒音軽減や安全確保の対策、財政支援を要望し、岩国市などの動向を踏まえて対応したい」と述べた。(久行大輝)

(2017年2月14日朝刊掲載)

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