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島根1号機廃炉工程補正書提出 中電、規制委に

 中国電力は14日、島根原発1号機(松江市)の廃炉工程を示した「廃止措置計画認可申請書」の補正書を、原子力規制委員会に提出した。廃炉の工事は、再稼働に必要な審査を受けている島根2号機に影響を及ぼさないように実施することなどを追加した。

 具体的には、廃炉の工事中も、2号機の重大事故に対処する電源車両や送水車の通路を確保する内容などを加えた。さらに1号機について使用済み燃料を保管するプールの水が漏れてなくなった場合でも燃料が破損しない根拠を詳しくした。使用済み燃料を冷やす設備などの維持管理に必要な機能や期間、台数を明確にした。

 1号機の廃止措置計画は昨年7月に規制委に申請。審査に伴う非公開のヒアリングで指摘があったため、対応した。補正書の提出は初めてとなる。中電は2045年度までの30年間で原子炉や建物を解体する計画で、約382億円の費用を見込んでいる。

(2017年2月15日朝刊掲載)

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