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松江市へ3000万円 中電が寄付継続 17年度 漁業振興名目

 中国電力は島根原発の立地する松江市に、2017年度も漁業振興名目の寄付を継続する。漁業施設の運営費3千万円で13年連続。

 寄付を充てるのは、アワビの稚貝を育成・販売する同市鹿島町の鹿島・島根栽培漁業振興センター。中電が原発敷地内で実施していたアワビ生産を引き継ぐ形で、05年に稼働を始めた。市水産振興課によると、年間運営費は約5千万円で、売り上げは約2千万円。同課は「同規模施設で採算を取るのは難しく、活用はやむを得ない」とする。

 寄付は、3号機建設前の02年に中電が旧鹿島、旧島根町と島根県、両町の漁協(現JFしまね)と結んだ覚書に基づく。中電は「現時点で見直すつもりはない」としている。

(2017年2月16日朝刊掲載)

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