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工事遅れ 完成7月末に 岩国・愛宕山地区の野球場

 在日米軍再編で岩国市の米海兵隊岩国基地へ米海軍厚木基地(神奈川県)から米空母艦載機が移転する計画に伴い、中国四国防衛局が米軍の運動施設として同市愛宕山地区に建設中の野球場の完成時期の見通しが、当初の3月末から4カ月遅れて7月末になることが15日、分かった。防衛局が同日、市に説明した。

 防衛局によると、観覧席を支えるコンクリート部材を造る工場が昨年4月の熊本地震で被災し、部材の搬入や施工に遅れが生じたという。防衛局は同日、野球場本体の新築工事や駐車場新設工事など8件の工期を当初の3月末から7月末までに、2件を6月末までにそれぞれ延長した。

 野球場は両翼100メートル、センター122メートルで、約8千人の観客を収容できる。工事全体の進捗(しんちょく)率は現在8割で、今後は内装工事などの仕上げに入る。完成後は、市民と米軍が共同使用できるような手続きが取られる。

 愛宕山地区の米軍施設は米軍家族住宅エリア(約28ヘクタール)と野球場や陸上競技場などの運動施設エリア(約16ヘクタール)で構成される。7月末までには、家族住宅(262戸)も完成する予定だ。(野田華奈子)

(2017年2月16日朝刊掲載)

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