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原子力従事「誇り」64% 中電職員調査 3年連続で減

 中国電力は15日、島根原発(松江市鹿島町)の原子力部門職員を対象にしたアンケートについて、昨年の結果を明らかにした。「原子力事業に従事することを誇りに思うか」との問いに肯定的な回答を示したのは64%で、3年連続の減少。仕事へのやりがいに否定的な意見だった人の約7割を20、30代が占めた。

 昨年11月、職員779人のうち771人が回答。原子力事業へ従事する誇りを問う設問では、「そう思う」が37%、「ややそう思う」は27%。「あまり思わない」「思わない」の合計は13%となり、2009年度の開始以来最も多かった。「どちらとも言えない」は23%だった。

 今の仕事にやりがいを感じるかとの問いに、否定的に回答したのは14%に当たる110人。うち80人(73%)が20、30代だった。中電は「原発の停止が長期化し、再稼働が見通せない不安などが影響している」と分析する。

 松江市であった原子力安全文化有識者会議で示した。会議では、2号機の中央制御室の空調換気ダクトで腐食による穴や亀裂が相次いで見つかった問題も報告。委員からは、点検体制の強化を求める意見が出た。(秋吉正哉)

(2017年2月16日朝刊掲載)

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