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平和発信のハーモニー 広響 海外演奏家迎え初回公演

 世界へ向けた平和発信を目指し、海外の演奏家を迎えた広島交響楽団のフラグシップ・コンサート「Music for Peace」が16日、広島市中区の広島文化学園HBGホールであった。広響の5カ年プロジェクトの1回目。

 音楽監督・常任指揮者の秋山和慶の下、カナダのモントリオール交響楽団やポーランドのシンフォニア・バルソビアから計4人を加えた編成。冒頭、命の誕生を描く藤倉大の「infinite string」を一体感のある音色で神秘的に響かせた。

 続くショパンのピアノ協奏曲第2番は、カナダ出身のピアニスト、シャルル・リシャール・アムランの情感豊かな表現が光った。最後はベートーベンの交響曲第5番「運命」。熱を帯びた秋山のタクトが勇壮なフィナーレを描き、約1100人を魅了した。(余村泰樹)

(2017年2月17日朝刊掲載)

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