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被爆者が核廃絶訴え 三次で平和学習会

 原爆の日を前に26日夜、三次市十日市西のみよしまちづくりセンターで被爆体験を聞く平和学習会があった。約200人が参加し、被爆者の田口健三さん(82)=同市三良坂町=から原爆投下時や直後の様子を聞いた。

 田口さんは暁部隊(陸軍船舶司令部)の鉄船見習工をしていた15歳の時、爆心地から約4・1キロ南東の金輪島(現広島市南区)で被爆した。

 「稲妻のような閃光(せんこう)があり、地面が割れるような大きな音がした」と原爆投下時の模様を説明。市内中心部から運び込まれた負傷者を救護した経験を語り「一瞬で何十万人もの命を奪う核を持ってはいけない」と訴えた。

 学習会は連合広島備北地域協議会が、被爆の実相を継承していこうと毎年開いている。(馬上稔子)

(2012年7月28日朝刊掲載)

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