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原爆犠牲 新たに5人の名 新聞労働者の碑 銘板更新

 原爆の犠牲になった新聞記者たちを追悼する広島市中区加古町の「原爆犠牲新聞労働者の碑」(不戦の碑)の銘板が27日、新たに5人の名前を刻んで26年ぶりに更新され、取り付けられた。

 中国新聞分の2人と、同盟通信(共同通信と時事通信の前身)の3人。1985年の建立後に判明したり、遺族の了解が得られたりした。碑に刻まれた犠牲者は、新聞・通信7社の記者や職員たち計130人になった。

 中国新聞分は山本利(とおる)さんと林秀太郎さん。山本さんは編集局長から召集され、被爆時は広島師団司令部に所属していた。林さんは休職中で自宅にいたという。碑を建立した中国新聞労働組合が遺族の了解を得て刻銘を決めた。

 同盟通信の3人は退職者でつくる新聞通信調査会の調べで分かった。

 この日は業者が縦67センチ、横72・5センチのステンレス製の新しい銘板を碑に取り付けた。林さんの遺族の吉中美代子さん(65)=安佐北区=は「仲間と安らかに眠ってほしい」と話していた。(胡子洋)

(2012年7月28日朝刊掲載)

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