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原発事故備え医療研修 松江 放射線の講演や測定訓練

 中国電力島根原発(松江市鹿島町)の事故に備えた医療関係者の研修が18日、松江市玉湯町の玉造病院であり、約100人が参加した。

 広島大病院(広島市南区)の医師と放射線技師が、放射線の基礎知識や事故時の態勢について講演。参加者はその後、放射性物質の付着を調べるスクリーニングや、被曝(ひばく)した負傷者への対応を訓練した。

 玉造病院の事務職員石倉彩奈さん(27)は「受けて良かったと思うが、事故が起きれば大勢の避難者で混乱しそうで不安の方が大きい」と話していた。

 県は昨年6月、被曝した負傷者や患者へ専門的な治療を施す原子力災害拠点病院に、県立中央病院(出雲市姫原)と島根大医学部付属病院(同市塩冶町)を指定。玉造病院は協力医療機関に登録されている。(秋吉正哉)

(2017年2月19日朝刊掲載)

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