「この世界」の舞台に感動 呉の旧澤原家住宅 特別公開 全国のファン62人訪問
17年2月20日
映画「この世界の片隅に」に登場する呉市長ノ木町の国重要文化財、旧澤原家住宅の特別公開が18日あり、全国から62人が訪れた。物語の舞台を巡るキーワードラリーも始まったほか、ラッピングバスも登場。映画のヒットを受けた盛り上がりが続いている。(見田崇志)
市文化振興課職員たちが通常は公開されない主屋や三ツ蔵の内部を案内。「蔵の入り口は鳥居の形で、大切な物が保管されていた」などと解説。参加者は蔵の前で撮影したり、展示された映画の背景などの複製原画に見入ったりしていた。
映画を5回見たという滋賀県湖南市の会社員奥真孝さん(34)は「映画と同じ景色が広がって感動した。戦死した祖父の兄も呉にいたので、この辺りを通ったかもしれないと思った」と感慨に浸っていた。
映画の公開後、見学の問い合わせが続いたため市が催した。定員20人の1日限りで計画したが、167人の応募があり、19日との2日間の開催にした。
広島、呉両市で作品ゆかりの地を巡るキーワードラリーも開始。旧澤原家住宅を含む計9カ所でスタンプシートにキーワードを集める。映画の地元支援者が企画した。呉市宝町の大和ミュージアムでも早速、記念のポストカードを受け取る人の姿があった。3月20日までで先着3千人。
バス路線の辰川線を走るバスもポイントの一つ。運行する広島電鉄は同路線にラッピング車両1台を17日導入し、盛り上げに一役を買う。
(2017年2月19日朝刊掲載)
市文化振興課職員たちが通常は公開されない主屋や三ツ蔵の内部を案内。「蔵の入り口は鳥居の形で、大切な物が保管されていた」などと解説。参加者は蔵の前で撮影したり、展示された映画の背景などの複製原画に見入ったりしていた。
映画を5回見たという滋賀県湖南市の会社員奥真孝さん(34)は「映画と同じ景色が広がって感動した。戦死した祖父の兄も呉にいたので、この辺りを通ったかもしれないと思った」と感慨に浸っていた。
映画の公開後、見学の問い合わせが続いたため市が催した。定員20人の1日限りで計画したが、167人の応募があり、19日との2日間の開催にした。
広島、呉両市で作品ゆかりの地を巡るキーワードラリーも開始。旧澤原家住宅を含む計9カ所でスタンプシートにキーワードを集める。映画の地元支援者が企画した。呉市宝町の大和ミュージアムでも早速、記念のポストカードを受け取る人の姿があった。3月20日までで先着3千人。
バス路線の辰川線を走るバスもポイントの一つ。運行する広島電鉄は同路線にラッピング車両1台を17日導入し、盛り上げに一役を買う。
(2017年2月19日朝刊掲載)