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オスプレイ 飛行騒音測定へ 江田島市 9月にも機器設置

 米海兵隊岩国基地(岩国市)への空母艦載機移転計画や垂直離着陸輸送機MV22オスプレイの搬入を受け、広島県江田島市は9月にも、簡易型の騒音測定器を市大柿支所(大柿町)に設置する。

 オスプレイは和歌山県と愛媛県を結ぶ「オレンジルート」での低空飛行訓練も想定されており、同市に影響が及ぶ可能性もある。騒音データを集め、問題が起きた場合の基礎データとする。

 測定器は長さ約25センチの防水性。マイクをつなぎ屋上に設置し、常時測定、録音する。約1週間ごとにデータを回収、飛行機の騒音とそれ以外の音を判別した上で分析する。

 中国四国防衛局は2009年、市沖美支所(沖美町)に航空機騒音測定装置を置き、ホームページで騒音状況を公開している。同支所の装置で計測した11年度の騒音発生回数は78回だった。市企画振興課は「現時点では基地周辺と比べて騒音発生回数は少ないが、艦載機移転計画などを踏まえた情報収集のため設置を決めた」としている。(加茂孝之)

(2012年7月31日朝刊掲載)

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