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自作絵で被爆体験伝承 福山市被害者の会

 福山市原爆被害者の会の3人が自作のイラストを使い、被爆体験を語る活動を始めた。当時の惨状をより分かりやすく伝える狙い。

 神原繁夫さん(84)=福山市春日町=と、山崎昭治さん(85)=同木之庄町、清代(せいだい)律子さん(84)=同松永町。いずれも被爆を語り継ぐ部会に所属している。

 あの日、やけどを負い翌年5月まで病院を転々としたことや倒壊した校舎の下敷きになったことなど、それぞれの被爆体験を色鉛筆や水彩で描いた。

 自らイラストを使って体験を語っている広中正樹会長(72)が提案。6月に完成させた。

 要望があった学校などに出向き、絵をスクリーンに映し出して被爆体験を語る。3人は「もう時間は限られている。二度と核兵器が使用されないために伝えていきたい」と話している。事務局Tel084(941)5023。(東谷和平)

(2012年7月31日朝刊掲載)

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