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被爆体験集 第46集発行 新日本婦人の会県本部

 新日本婦人の会県本部(林紀子会長)は、被爆体験集「木の葉のように焼かれて」第46集を発行した。県内の13人の体験を紹介。被爆者とともに、福島第1原発事故で広島市に避難した人の手記も初めて盛り込んだ。

 当時7歳で安芸郡中野村(現安芸区)に疎開していた男性は、原爆投下でわき上がるきのこ雲を「異様な形をした入道雲が(中略)色彩豊かに八方に広がり」と表現。その3日後、父を捜しに入市した際の街の悲惨な様子を記した。

 手記を寄せた福島県からの避難者は2人。南相馬市から南区に移り住んだ男性は「広島と福島の被害が重なった。原発事故は二度と起きてはならない」とつづる。

 1964年の創刊からほぼ毎年発行。B5判、55ページ。500円。2千部を作った。新日本婦人の会県本部Tel082(263)0402。(加納亜弥)

(2012年7月31日朝刊掲載)

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