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被爆建物や名所 英語で案内掲載 広島市がウオーキングマップ 外国人客向けに1万部

 広島市は、外国人観光客に被爆建物などを巡ってもらおうと、英語のウオーキングマップを作った。原爆被害と前後の変遷が分かる写真と説明文を掲載。1万部を刷り、無料で配っている。

 縦約30センチ、横約84センチの両面カラーで折り畳める。被爆建物として残る原爆ドームや旧日本銀行広島支店のほか、観光スポットの広島城、縮景園(いずれも中区)など12カ所の写真を被爆前から時系列で3枚並べ、英文の解説を付けている。

 原爆投下前の1945年7月の市中心部の空撮写真や、投下3日後に一部区間で運行を再開した路面電車の紹介もある。

 増加が続く外国人観光客用に作成。観光案内所やゲストハウス、おりづるタワー(同)などで順次、配布している。市観光政策部は「被爆前の街並みを知った上で現地を訪れ、被爆の実態を感じてもらいたい」としている。(渡辺裕明)

(2017年3月7日朝刊掲載)

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