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原爆ドーム上空にドローン 広島市が条例で禁止

 世界遺産の原爆ドーム(広島市中区)上空で8日午後1時ごろ、小型無人機「ドローン」が飛んでいるのを中国新聞社のカメラマンがとらえた。ドームを含めて平和記念公園での飛行は禁止されており、管理する市は「絶対にやめて」と呼び掛けている。

 外国人の家族連れとみられる男性がドームそばで操縦し、鉄骨のドーム部の上などを飛ばしていた。カメラマンが見つけた1分ほど後には着陸。「禁止されている」と英語で声を掛けると、片付けて立ち去った。

 ドローンを巡り、国は2015年12月に改正航空法を施行し、人や家屋が密集する地域などでの飛行を原則禁止した。200グラム未満の機体は対象外だが、広島市は市公園条例に基づき、同年5月から機体の大きさにかかわらず平和記念公園での飛行を禁止している。

 市によると、規制前後を含めて市に寄せられた飛行情報はない。調査目的などで市長が認める例外はあるが、この日の申請は出ていないという。(渡辺裕明)

(2017年3月9日朝刊掲載)

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