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平和の尊さ 英語で学ぶ 広島市立大 集中講座始まる

 英語で原爆被害の実態や平和を築くための課題を学ぶ広島市立大の夏期集中講座「ヒロシマと平和」が31日、安佐南区の同大で始まった。

 米国や中国、インドなど計11カ国の学生30人を含む計54人が参加。初日は「私の考える平和」をテーマに、10班に分かれて意見交換した。

 パキスタン出身のカジ・クラムさん(25)は「核兵器を保有することは国を守り、平和につながると思う。広島の人の意見を聞き、違う角度からも考えたい」と話していた。

 参加者は9日まで、国際安全保障論などが専門の同大教授たちの講義を受けるほか、被爆者の証言も聞く。6日の平和記念式典にも参列する。

 講座は国内外の若者に平和を考えてもらおうと開設し、ことしで10年目。(長久豪佑)

(2012年8月1日朝刊掲載)

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