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核禁止条約に期待感 推進国 コスタリカ前国連大使 広島の平和公園を初訪問

 核兵器の法的禁止の推進国、コスタリカのウリバリ前国連大使が10日、広島市中区の平和記念公園を初めて訪れた。原爆被害の実態に触れ、27日に米ニューヨークで始まる「核兵器禁止条約」の制定交渉会議に期待感を示した。

 広島平和文化センターの小溝泰義理事長の案内で、原爆資料館の黒焦げの弁当箱などを見学。梶本淑子さん(86)=西区=の被爆証言をメモを取りながら熱心に聴いていた。

 交渉会議では、同国のホワイト駐ジュネーブ国際機関代表部大使が議長を務める。ウリバリ氏は記者団に「悲劇を実感できた。交渉会議は歴史的成果で条約制定は素晴らしい。活動的なホワイト氏に期待する」と述べた。

 外務省の招きで5日に来日し、12日まで滞在。同省によると、コスタリカの有力紙の論説委員も務めている。(水川恭輔)

(2017年3月11日朝刊掲載)

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