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原爆犠牲者悼み縮景園で慰霊式 中学生ら参列

 広島市中区の縮景園で1日、原爆投下後、園内に逃げ込み息絶えた犠牲者を悼む慰霊供養式があった。地元住民たちでつくる供養会会員や近くの中学校の生徒約100人が参列した。

 参列者は庭園を望む清風館で黙とうし、献花台に花を供えた。供養会の上田宗冏(そうけい)会長は「静寂の中から犠牲者が平和の尊さを訴えている。思いを新たにしたい」とあいさつした。

 幟町中1年の吾郷玄人君(12)と青野里奈さん(12)が「平和メッセージ」を朗読。「身近な命の尊さをあらためて見つめ、平和な社会につなげたい」と誓った。

 縮景園では1987年、64体の遺骨が発掘された。翌年から供養式が営まれている。

(2012年8月2日朝刊掲載)

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