×

ニュース

核廃絶 絵筆で訴え 「平和美術展」中区で始まる

 芸術を通して核兵器廃絶を訴える「広島平和美術展」(広島平和美術協会主催)が2日、広島市中区の県民文化センターで始まった。7日まで。

 生け花や書など272点を展示。うち35点はブルガリアや韓国、中国から寄せられた。

 西区の主婦斉藤玲子さん(65)の生け花は、原爆のきのこ雲や黒い雨を表現している。ブルガリアから出展された絵画には戦車や骸骨が描かれ、反戦を訴えている。訪れた西区の山崎義人さん(72)は「どの作品からも、平和の願いが伝わってくる」と話していた。

 美術展は1955年、当時の浜井信三広島市長の依頼で、地元の美術愛好家が中心となって始め58回目。大人300円、中学生以下と被爆者は無料。(神下慶吾)

(2012年8月3日朝刊掲載)

年別アーカイブ