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海自護衛艦「かが」完成 国内最大級 呉基地が母港

 呉市の海上自衛隊呉基地を母港とする国内最大級の護衛艦「かが」が22日、完成した。ヘリ5機が同時に発着できるのが特徴で、日本周辺の警戒や監視に当たる。同型の護衛艦は国内で2隻目。神奈川県の横須賀基地で燃料補給などをした後、呉基地に入港する。

 基準排水量は約1万9500トンで全長248メートル、幅38メートル。格納庫があり、最大でヘリ14機の搭載が可能。垂直離着陸輸送機オスプレイも発着できる。災害時に救助用ヘリや支援物資を被災地へ運ぶ役割も担う。建造費は約1200億円。

 この日、横浜市のジャパンマリンユナイテッド(JMU)磯子工場で式典があり、防衛省や造船会社、呉市の関係者たち約600人が出席。小林鷹之防衛政務官は「わが国の安全保障環境は厳しさを増している。国民の生命と財産を守るため、『かが』の果たす役割は極めて重要だ」と述べた。

 「かが」は横須賀基地を母港とする「いずも」と同じ型で、それまで最大だった「ひゅうが」型より全長が約50メートル長く、同時発着できるヘリが1機多い。(河野揚)

(2017年3月23日朝刊掲載)

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