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広島県外の留学生 広島の魅力伝えて 県のセンター企画 平和や食 SNSで発信

 広島県外の外国人留学生を招き、街の魅力を会員制交流サイト(SNS)で発信してもらうプロジェクトが22日、広島市で始まった。広島への留学生を増やそうと、県留学生活躍支援センター(中区)が企画した。24日まで滞在して観光地を見学したり、お好み焼き作りを体験したりする。(奥田美奈子)

 「留学生による 伝えるHIROSHIMAプロジェクト」で、センターが公募した23人が参加した。米国や台湾など10カ国・地域の出身で、それぞれ県外の大学や日本語学校に通っている。

 初日は中区の平和記念公園を訪れ、胎内被爆者でボランティアガイドを務める三登浩成さん(71)=府中町=たちの案内で碑巡りをした。参加者は熱心にメモを取り、スマートフォンで写真を撮った。

 滞在中は5千円で宿泊費と食事代を賄える代わりに、センターのフェイスブック(FB)に1回以上、母国語などで投稿してもらう。日本への留学に関心がある同世代の若者にアピールする。

 中国から昨年10月に来日し、下関市の日本語学校に通う徐苹尭さん(26)は「留学先を選ぶのに、同じ国の人の意見は役に立つと思う。公園や駅の美しさ、平和学習で学んだことなどを発信したい」と話した。

 2泊3日の期間中、原爆資料館(中区)の見学をはじめ、お好み焼き作りやけん玉の体験、マツダミュージアム(府中町)の見学なども予定する。

 県国際課によると、県内の留学生は昨年5月1日現在で3452人。県は2019年に5千人へ増やす目標を掲げている。

(2017年3月23日朝刊掲載)

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