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三原-大久野島 航路新設を申請 尾道の事業者「ウサギの島」人気

 三原市の三原港と竹原市の大久野島を結ぶ航路の新設を、弓場汽船(尾道市)が中国運輸局に申請したことが23日、分かった。同島は「ウサギの島」として人気が高い。近く承認を受け、観光客が増えるゴールデンウイーク前に就航する見通し。

 同社や中国運輸局因島海事事務所によると、申請は2月24日付。高速船で三原―大久野島を30分で結ぶ。途中、須波港(三原市)に寄る。土、日曜、祝日の午前9時~午後5時台に5往復。料金は1500円を想定している。

 観光に特化した航路の創出を促す国土交通省の制度を、中国地方で初めて活用する。期間は来年3月末まで。その後の運用は利用者数などから判断する。

 竹原市によると、同島への観光客数は2015年は25万4197人(うち外国人1万7215人)。14年から36%増えた。大半は忠海港を発着する航路を使うが、週末や観光シーズンには長時間待つこともある。

 同社は「三原港は新幹線の止まる三原駅や広島空港からの利便性がよく、需要は大きい」とみる。三原市は「大久野島と合わせ、三原城築城450年事業中の三原にも立ち寄ってもらいたい」と期待している。(山本庸平)

(2017年3月24日朝刊掲載)

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