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近づく8・6 思いつながれ 岩国でミニ原爆展

 原爆の惨状を伝える「ミニ原爆展」が2日、岩国市錦見のJR西岩国駅構内ふれあい交流館で始まった。12日まで。

 岩国市原爆被害者の会が主催。被爆し焼け野原となった広島市の光景をはじめ、全身にやけどを負い、横たわる女性や少年の姿を切り取った被爆者の写真など約60点。当時、長崎県で看護師をしていた副会長の大下美津さん(88)=平田=が手当てをした被爆者の写真もある。

 10日午前10時から午後4時まで、展示会場で被爆者の健康福祉にかかわる相談会も開く。

 広島、長崎両市で被爆した岩国市民でつくる同会会員は318人で平均年齢80歳。体験の風化と継承が課題になっている。事務局長の高橋正徳さん(70)は=室の木町=は「悲惨な体験を繰り返さないために、どうすればいいか子どもたちに考えてもらいたい」と話していた。無料。6日は休館。(酒井亨)

(2012年8月3日朝刊掲載)

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