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政府の交渉参加を訴え 広島県原水協など決議 核禁止条約

 核兵器禁止条約の制定交渉会議が27日に米ニューヨークの国連本部で始まるのを前に、広島県原水協は26日、平和記念公園(広島市中区)の原爆慰霊碑前で、交渉を後押しする集会を開いた。日本政府に対し、会議への参加と条約締結に向けたリーダーシップの発揮を求める決議案を採択した。

 加盟7団体から57人が参加。高橋信雄代表理事が「政府は交渉会議への参加すら表明しておらず、残念だ。被爆者の訴えを届け、条約締結を後押ししよう」と呼び掛けた。決議案では、会議への参加のほか、米国をはじめとする核保有国に、核廃絶のための「誠実な努力」を求めた。

 参加者は近くの元安橋で、核兵器を禁止、廃絶する条約締結を全ての国に迫る「ヒバクシャ国際署名」も集めた。観光で訪れたさいたま市の大学生倉持菜々美さん(24)は「日本政府は被爆の悲惨さを世界に伝えてほしい」と応じていた。(樋口浩二)

(2017年3月27日朝刊掲載)

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