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核兵器廃絶へ「国際連携を」 原水協など世界大会

 日本原水協などの原水爆禁止世界大会は3日、広島市中区の市文化交流会館などで国際会議を続けた。参加者は核兵器廃絶や放射線被害の根絶のため、国際的な連携の必要性を確認した。

 被爆者や科学者たち7人が意見発表した。日本被団協の児玉三智子事務局次長は7歳の時に西区で被爆した体験を語り、「被爆2世、3世は不安を抱いている。二度と被曝(ひばく)者をつくらない努力を」と訴えた。

 ロシアの物理学者オレグ・ボドロフ氏は、自国での使用済み核燃料の処理に伴う環境汚染を報告。「放射性物質の管理について国際的な努力が必要だ」と指摘した。英国の核実験で被害を受けた「フィジー核実験被ばく復員兵士の会」メンバーや在韓被爆者団体の代表も証言した。

 被爆者援護やエネルギー問題、放射線被害に関する三つの分科会もあった。

 国際会議は4日で閉会。同日から6日まで世界大会を開く。

(2012年8月4日朝刊掲載)

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