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平和願い 絵画や写真 原爆・空襲の日で展示会

 広島原爆の日(6日)や福山空襲の日(8日)を前に、平和を願う展示会が福山市内で相次いで開かれている。

 霞町のまなびの館ローズコムでは3日、市内外の美術家12人による絵画や彫刻など16点を並べた平和美術展が始まった。神辺町の画家東誠山さん(70)が企画。3年前から毎年8月に開いている。

 大きなハートを描いた縦70センチ、横100センチの絵は、来場者がキャンバスに自由にメッセージを書き込む参加型の作品。川口小3年赤木美穂さん(8)は「みんな たいせつないのち へいわでいてほしい」と書き込んだ。

 市教委は同日、松浜町のリーデンローズで福山空襲後の写真などを展示した。いずれも15日まで。無料。

 丸之内の人権平和資料館では、被爆の実相を写真や絵で伝える「ヒロシマ・ナガサキ写真展」が開かれている。広島の原爆投下1時間後に米軍が撮影したきのこ雲、原爆で破壊された長崎市の浦上天主堂などの写真約40点を展示。広島市で被爆し1995年に87歳で亡くなった福山市今津町の松岡泰三さんが惨状を描いた絵もある。

 31日まで。100円。同館の北村剛志副館長は「親子で原爆や戦争について話すきっかけにしてほしい」と話している。(久保友美恵)

(2012年8月4日朝刊掲載)

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