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原爆死没の公務員悼む 広島市役所前広場

 広島市原爆死没公務員追悼式が3日、市役所本庁舎前広場であった。遺族や職員たち約260人が参列し、犠牲者の冥福を祈った。

 広場にある慰霊碑に全員で黙とうをささげた後、松井一実市長が「志半ばで亡くなった方の遺志を受け継ぎ、世界に誇れるまちづくりに全力を注ぐ」と述べた。参列者は菊などの花を手向けた。市職員だった父親を亡くした平尾博信さん(73)=安芸区=は「地域のために尽くしていた父を思い出す特別な日になる」と話していた。

 追悼式は原爆で亡くなった市職員と市議を慰霊するため、1966年から営まれている。(長久豪佑)

(2012年8月4日朝刊掲載)

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