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「原発ゼロ 対応できる」 小泉元首相、東広島で講演

 小泉純一郎元首相の講演会が1日、東広島市の広島大サタケメモリアルホールであった。「日本の歩むべき道」と題し、東京電力福島第1原発事故後の原子力発電を巡る問題などについて話した。

 小泉氏は最近の活動として、東日本大震災で被災地を救援した「トモダチ作戦」に参加した米兵を支援する基金を約2億8千万円集めたと紹介。「被曝(ひばく)の健康被害を訴える兵士10人に米国で会った。口先だけの感謝ではなく何とかしたいと思った」と背景を語った。

 福島原発事故にも触れ「安全より利益を優先した結果」と指摘。太陽光、地熱、水力などの自然エネルギーが多くあるとし、「首相在任中は原発を推進したが反省を込めて原発ゼロと言う。日本は変化に対応できる国だ」と強調した。

 東広島ユネスコ協会(東広島市)が創立40周年記念事業の一環として招いた。約千人が聴講した。(新山創)

(2017年4月2日朝刊掲載)

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