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オスプレイ 飛行差し止めを請求 追加申し立て

 岩国市の米海兵隊岩国基地周辺住民654人が、航空機騒音被害の賠償などを国に求めた岩国爆音訴訟の原告側は3日、基地に搬入された垂直離着陸輸送機MV22オスプレイの飛行とエンジンテストを国が差し止めるよう請求する内容を追加した変更申立書を山口地裁岩国支部に出した。

 変更申立書によると、オスプレイには構造的な欠陥があり、飛行すれば基地や近郊に墜落する危険性が高い▽翼の回転音やエンジンテストによる騒音が発生する―などと指摘。基地周辺住民の身体に被害を与える可能性があり、人格権の侵害になるとしている。

 訴えの追加について、津田利明原告団長(66)は「オスプレイの飛行訓練が計画されている地域では、多くの自治体が反対している。爆音訴訟に追加請求することで飛行を差し止めたい」としている。(酒井亨)

(2012年8月4日朝刊掲載)

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