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艦橋など内部を公開 呉に護衛艦かが 乗員家族ら入港見守る

 3日、母港とする呉市昭和町の海上自衛隊呉基地に初入港した護衛艦かが。関係者は海自隊最大級のヘリコプター搭載型護衛艦の入港を見守った。報道陣や来賓向けに艦内の特別公開もあった。(浜村満大)

 かがは「いずも」型の2番艦。全長で約50メートル短いヘリ搭載型護衛艦の「ひゅうが」型よりも病床を8床から35床に増やすなど、災害対応の機能を強化している。3・5トンのトラック約50台を積め、輸送能力もアップ。他の艦船への燃料補給機能も備え、さまざまな任務の洋上拠点となる。

 海上自衛官や乗員の家族たち約300人が見守る中、午前9時27分に入港した。歓迎行事で、海自隊の池太郎呉地方総監は「安全保障環境は厳しさを増している。早期戦力化のため、訓練に励んでほしい」と激励。小村和年市長は「呉市に配備されたことを市民は誇りに思う。海上自衛隊にとって、任務遂行への協力を最も惜しまない地元でありたい」と話した。

 歓迎行事後、艦首から艦尾まで延びる飛行甲板や格納庫、艦橋、航空管制室などが公開された。ヘリコプターを載せて約10メートルを昇降し、格納庫と飛行甲板を行き来するエレベーターも動かした。

(2017年4月4日朝刊掲載)

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