×

ニュース

新聞に託す 未来の平和 広島の2人発表 こどもサミット閉幕

 全国各地の小学生が東京に集い、日本の未来のあり方を議論する初の「こども新聞サミット」は4日、科学技術や環境などテーマごとに意見をまとめて2日間の日程を終えた。中国新聞社が派遣したこども記者2人は、世界平和の実現に向けた思いを「新聞」にまとめた。

 初日に続き東京都江東区の日本科学未来館であったサミットには、全国の新聞社が募るなどした5、6年生を中心に52人が出席。六つのテーマごとの分科会で新聞を作り、内容を発表した。

 平和をテーマにした分科会は、広島大付属東雲小5年の武田譲君(10)=広島市中区=と高野小6年の大山はるなさん(11)=庄原市=たち8人が参加。初日に広島の被爆者から聞いた体験談などを踏まえ、世界平和実現に必要だと考えることを「平和をつなぐ新聞」として模造紙に書き込んだ。

 新聞では「助けあいとゆずりあいの心を持つ」「差別をせず、自由に発言できるようにする」など6項目を「みんなの平和宣言」として提案した。終了後、武田君は「亡くなった曽祖母が被爆者だったので、記憶を語り継いでいきたい」、大山さんは「平和についてあらためて勉強したいと思った」と話していた。

 サミットは、中国新聞社など子ども向けの新聞や紙面を持つ新聞社29社が協力して開いた。(河野揚)

(2017年4月5日朝刊掲載)

年別アーカイブ