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「熟慮重ねた判断」と理解 山口知事 日本の核禁止交渉不参加 

艦載機移転は「地元を尊重」

 村岡嗣政知事は6日の記者会見で、国連本部での「核兵器禁止条約」制定交渉会議に日本政府が参加しなかったことについて、「熟慮を重ねた上で総合的に判断されたのでは」と理解を示した。

 交渉会議の第1回会期は3月末、日本政府や核保有国が不参加のまま閉幕した。村岡知事は「(核兵器廃絶は)人類に共通する喫緊の課題。実現に向け着実に取り組んでほしい」とする一方、政府に期待する役割を問われると「さまざまな国際関係がある中、どういう方法を取りながら実現するかは国の方で判断されるべきだ」と述べた。

 県内の被爆者の人口比率は広島、長崎両県に次いで全国3番目に高い。被爆地の両知事は今回の政府の不参加の判断について、遺憾の意を表明している。

 米空母艦載機の岩国基地への移転計画を巡っては、岩国市の福田良彦市長が6月にも移転容認の是非を判断する見通しを示したことを受け、「地元の判断を尊重して対応する。県として、あらかじめスケジュールを設定して考えていない」とした。(和多正憲)

(2017年4月7日朝刊掲載)

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