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NPT準備委で演説 広島市長が来月出席へ

 広島市の松井一実市長は7日の記者会見で、5月2~12日にオーストリア・ウィーンである核拡散防止条約(NPT)再検討会議の第1回準備委員会に出席すると発表した。参加国に対し、NPT第6条が定める核軍縮の交渉義務を果たすよう演説で呼び掛ける。

 出席、演説の具体的な日程は調整中。準備委では、先月末に米ニューヨークの国連本部で第1回会期を終えた「核兵器禁止条約」制定交渉会議を主導した非核兵器保有国、不参加だった保有国が共に出席するとみられる。松井市長は「(NPTの核軍縮義務の呼び掛けは)禁止条約の議論にプラスになる」と強調した。

 また、6月15日~7月7日にある禁止条約制定交渉第2回会期に出席する意向をあらためて説明。「(非保有国と保有国の)対立ではなく、議論を進めて核兵器廃絶へ一歩進めるような対応を呼び掛けたい」と述べた。第1回の実質交渉に不参加の日本政府には、「勇気を持って対応してほしい」と次回からの参加を求めた。(水川恭輔)

(2017年4月8日朝刊掲載)

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