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戦艦大和 戦死者悼む 呉で式典「悲劇後世に」誓う

 戦艦大和が東シナ海に沈んで72年に当たる7日、建造地である呉市の戦艦大和会が地元の長迫公園で追悼式を営んだ。遺族たち約180人が、犠牲となった乗員3056人を悼んだ。

 公園内の「戦艦大和戦死者之碑」に向かい、元乗組員で戦艦大和会の広一志会長(93)が式辞を述べた。昨年呉市が実施した潜水調査に触れ「現状調査は有意義だった。悲劇を後世に伝えることが使命だ」と誓った。参列者は碑前の献花台に白い菊の花を手向けた。

 父の山中鶴吉さんを亡くした東京都大田区の林慧子さん(71)は「精いっぱい生きていることを報告した。大勢が犠牲となった戦争は、二度と起こしてはいけないという気持ちを強くした」と涙を拭っていた。(今井裕希)

(2017年4月8日朝刊掲載)

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