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被爆地の「切実な思い」発信 高校生平和大使3人が決意 広島

 国内外で核兵器廃絶を訴える本年度の高校生平和大使に、県内の女子生徒3人が選ばれた。皆実高3年久永風音さん(17)=広島市安佐北区、英数学館高2年船井木奈美さん(16)=福山市、広島大付属高2年小林美晴さん(16)=南区。11日、広島市役所で記者会見し抱負を語った。

 原爆資料館(中区)で最近、被爆した女学生の衣服を見て当時の惨状を想像したという久永さんは「被爆者の切実な思いを届けたい」と決意。船井さんは「平和について学んだ知識を世界に発信する」と話す一方、地元の若者の関心喚起にも意欲をみせた。

 祖父母の被爆体験を聞いて平和活動への意欲が芽生えた小林さんは「広島であったことを二度と繰り返してはならない」と呼び掛けるつもりだ。

 平和大使は広島、長崎両市を拠点にする派遣委員会が全国から募り20代目。広島県枠には今回、43人の応募があった。大使全22人は6月18日に中区である結団式で就任。8月にスイス・ジュネーブの国連欧州本部を訪れ、核兵器廃絶を願うスピーチをする。(野田華奈子)

(2017年4月12日朝刊掲載)

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