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永井博士記念館に紙芝居贈る 広島の団体 ゆかりのバラ描く

 長崎で被爆しながら救護に当たった医師、永井隆博士(1908~51年)ゆかりのバラの保存に取り組む広島市の市民団体が12日、博士の生涯を描いた紙芝居を雲南市三刀屋町の永井隆記念館に寄贈した。

 「広島・長崎原爆都市青年友好平和のバラ保存委員会」事務局長の正本大さん(51)=広島市佐伯区=ら4人が同館を訪問。藤原重信館長(57)たちにDVDとともに渡した。

 「永井博士の平和のバラ」と題した紙芝居はA2判、18枚。バラの妖精を語り手に、三刀屋町で育った少年時代から長崎での活動、49年に「平和の象徴」として広島にバラを贈った逸話などを描いている。

 紙芝居作りに尽力し、2015年1月に82歳で亡くなった正本良忠さんの次男の大さんは「子どもたちが平和を学ぶ機会に活用を」と話した。藤原館長は「より多くの子どもに見せる方法を検討し、博士の功績や平和への思いを伝えたい」としている。同委員会はこれまで広島市こども図書館(中区)、長崎市の永井隆記念館に紙芝居を贈っている。(小林正明)

(2017年4月13日朝刊掲載)

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