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折り鶴事件が縁 平和学ぶ 女学院大でヒロシマ講義

 関西学院大(兵庫県西宮市)と広島女学院大(広島市東区)の特別講義「ヒロシマ」が4日、女学院大で始まった。2003年に関西学院大の学生が、広島市中区の原爆の子の像にささげられた折り鶴に放火した事件を受け、04年から両大が連携して平和を学ぶ場を設けている。

 関西学院14人、女学院4人の計18人が受講した。女学院大の木本浩一教授(地理学)が、原爆投下の理由をめぐる専門家のさまざまな見方を紹介した。

 長崎市出身の関西学院大2年升水結花さん(19)は「放火事件を知ってショックを受けた。古里だけでなく、ヒロシマも学び伝えたい」と話していた。

 事件では折り鶴約14万羽が燃やされ、男子学生1人が器物損壊の疑いで逮捕された。講義は7日まで。受講生は6日の平和記念式典にも出席する。(新山創)

(2012年8月5日朝刊掲載)

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