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第六潜水艇 乗員しのぶ 岩国の慰霊祭に50人

 1910年4月に岩国港沖で沈没した旧海軍第六潜水艇の佐久間勉艇長ら乗員14人をしのぶ慰霊祭が14日、岩国市装束町の慰霊碑前であった。地元住民や海上自衛隊などから約50人が参列した。

 主催した第六潜水艇殉難者遺徳奉賛会の長野寿会長が、「一糸乱れず持ち場を守った乗員、事故の経過や遺族の将来を案じた佐久間艇長の遺書は国民の胸を突いた」とあいさつ。隊員は碑に敬礼し、参列者は黙とうして冥福を祈った。

 第六潜水艇は訓練中に故障で浸水。復旧はかなわず、乗員全員が艇内で亡くなった。佐久間艇長は潜水艇の発展を思い、事故の原因などを遺書に記した。

 終了後、長野会長は「2年後の110周年には洋上で慰霊祭を開きたい」と話した。(藤田智)

(2017年4月15日朝刊掲載)

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