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潜水艇殉職者を追悼 呉 市民ら400人平和誓う

 1910年に岩国沖で訓練中に沈没した旧海軍第六潜水艇の追悼式が15日、呉市西三津田町の鯛乃宮神社境内にある慰霊碑前であった。市民や海上自衛隊員たち計約400人が、佐久間勉艇長たち乗員14人を悼んだ。

 潜水艇は当時、呉に配備されていた。追悼式は呉海上自衛隊後援会が主催。神津善三朗会長が碑前で追悼文を朗読した。呉中央小6年塩田英資さん(11)は「平和な未来を築いていくのは僕たちであるという自覚を持って生きていきたい」と作文を読み上げた。

 続いて海自隊儀仗(ぎじょう)隊が空砲を撃ち、冥福を祈った。参列した佐久間艇長のひ孫寺山絵里子さん(50)=東京都大田区=は「諦めずに責務を果たしたことは、生き方の規範として現代にも通ずる。次世代に伝えたい」と謝辞を述べた。(今井裕希)

(2017年4月16日朝刊掲載)

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