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脱原発へ具体策議論 浪江町長講演も

 日本原水協などと、原水禁国民会議などの二つの原水爆禁止世界大会は5日、それぞれ広島市内で分科会を開いた。核兵器廃絶や被爆者援護のほか、脱原発に向けた具体策を議論した。(加納亜弥)

 「原発からの撤退」を掲げる原水協は、19の分科会を開催した。

 中区であった原発撤退と自然エネルギーを考える分科会には約420人が参加した。福島第1原発事故で全町避難を余儀なくされている福島県浪江町の馬場有(たもつ)町長が講演。脱原発を訴え、原発事故をめぐる政府や東電の対応を批判した。

 脱原発を目指すドイツから出席した国際反核法律家協会のピーター・ベッカー共同議長は、国民運動と連動した政治プロセスの重要性を説いた。

 一方、原水禁も14の分科会とフィールドワークを開催。「脱原子力」をテーマにした三つの学習会や中国電力の上関原発(山口県上関町)建設計画に関する現地報告があった。

(2012年8月6日朝刊掲載)

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