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オバマ氏折り鶴 東館へ 原爆資料館 本館閉鎖前に移動 広島市

 広島市は、昨年5月に米国のオバマ大統領(当時)から贈られた折り鶴の公開場所を、原爆資料館(中区)の本館から東館地下1階に移した。改装を終えた東館が26日に全面オープンするのと入れ替わりに本館を閉じるため。無料スペースで見られるようになった。

 移したのは、オバマ氏が自ら作り地元の小中学生に渡した2羽と芳名録に添えた2羽のうちの各1羽と、芳名録に記したメッセージの複製。昨年6月に公開以来、本館の見学ルートの最終盤に並べていたが、今月13日から地下1階フロアの一角で展示されている。

 市は来館者の折り鶴への関心が予想外に高かったため、これまで展示期間を2回延長。東館でいつまで展示するかは未定という。

 同じ地下1階では、2015年度に寄贈された被爆資料などを紹介する「新着資料展」を開催中。原爆資料館は「折り鶴を移してから資料展の見学者も増えている」と影響力を実感している。被爆の実態を伝える今の本館の展示資料の一部は26日以降、東館で見られるようになる。(野田華奈子)

(2017年4月18日朝刊掲載)

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