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通信使祭り 踊らにゃ損々 広島県世羅の阿波おどりグループ 韓国で来月出演

 世羅町を拠点に活動する阿波おどりグループ紅葉連が、今年も5月5、6の両日、韓国・釜山市で開かれる朝鮮通信使祭りに出演する。「北朝鮮情勢などの不安はあるが、威勢のいい舞で、両国の文化交流に貢献したい」と気合を入れている。

 踊り手のほかに、三味線、笛、太鼓など、中学1年~50代の計25人が参加する。通信使を再現したパレードやステージのほか、晩さん会でも披露するという。

 紅葉連は、徳島の阿波おどりに魅せられた阿部哲壮さん(59)=同町本郷=が、町内外に呼び掛けて2000年に結成。メンバーは35人で、徳島のコンテストで賞を取るなどの実力を持つ。07年に呉市であった通信使イベントへの参加をきっかけに、釜山の文化財団から招待を受け、毎年のように交流行事に出演し、今回で8回目となる。

 メンバーは週1回の練習を重ね、技術を磨く。国内からは、通信使ゆかりの九州や瀬戸内海沿岸を中心に、伝統舞踊など計10団体が出場する。阿部さんは「韓国だけでなく、日本の団体との交流の機会にもしたい」と話している。(与倉康広)

(2017年4月19日朝刊掲載)

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