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伊方訴訟 原告212人に 広島地裁 運転差し止め 3次提訴

 広島、長崎両県の被爆者たちが四国電力伊方原発(愛媛県伊方町)の運転差し止めを求めた集団訴訟で、広島や東京など13都府県の計67人が19日、広島地裁に3次提訴した。原告数は計212人となった。

 今回提訴したのは30~90代で、うち被爆者は広島県内の2人。全原告のうち被爆者は35人となった。提訴後の記者会見で、原告に加わった京都の被爆2世団体の世話人でフリーライターの守田敏也さん(57)=京都市=は「原発事故による放射線被害に危機感を強め、被爆地から声を上げていることに共感した」と話した。

 この日、同地裁であった口頭弁論では、原告側が南海トラフ巨大地震に加え、原発の沖合にある中央構造線断層帯による地震の危険性を指摘。電力会社が耐震設計の基準とする地震の揺れの大きさ(基準地震動)について、「想定する地震の規模が小さ過ぎる」と主張した。(有岡英俊)

(2017年4月20日朝刊掲載)

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