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基地関連 苦情2071件 岩国市16年度 航空機騒音が8割

 岩国市は、2016年度に市へ寄せられた米海兵隊岩国基地に関する苦情件数をまとめた。総数は2071件で前年度比99件減。一方、2年連続で2千件を超え、過去4番目の多さだった。

 苦情は航空機騒音が1710件に上り、全体の約8割を占めた。月別で見ると、今年に入ってから3カ月連続で前年度を上回り、1月150件(前年度比40件増)、2月148件(同56件増)、3月193件(同34件増)だった。

 同基地には、1月に最新鋭ステルス戦闘機F35Bが配備され、2月に「配備前訓練」名目で空母艦載機のE2D早期警戒機が到着した。ただ、市基地政策課は「騒音苦情の増加との因果関係は分からない」とする。

 騒音以外の苦情の内訳は、工場・市街地上空の飛行16件、弾薬処理関係6件、その他339件。「その他」は基地撤去を求める意見が中心で、米軍機事故の続発を受けて墜落などを懸念する声などがあった。(松本恭治)

(2017年4月20日朝刊掲載)

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