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被爆者のつらさ実感 「歩こう広島まで」参加者 原爆ドーム到着

 邑南町に逃げた被爆者の足取りを逆にたどる「歩こう広島まで」の参加者が2日間で約70キロを歩き5日、広島市中区の原爆ドームへ着いた。松井一実市長宛ての核兵器廃絶に賛同する町のメッセージを広島平和文化センターのスティーブン・リーパー理事長に渡し、千羽鶴約2万羽を原爆の子の像にささげた。

 真夏の日差しの中、途中の広島県北広島町から参加した2人を含む70人が、午前8時ごろから続々到着した。

 ドーム前であったメッセージ伝達式では、リーパー理事長が「自分の体で平和のために何ができるか考えることはとても大切。2日間の素晴らしい努力に感謝したい」とたたえた。

 右かかとの水ぶくれに耐えながら歩いた邑南町矢上、石見中3年服部駿大君(14)は「予想以上につらかった。被爆者にこんな思いをさせた戦争を許せない」と話していた。(黒田健太郎)

(2012年8月6日朝刊掲載)

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