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放射線 正しく理解を 放影研一般公開で講演

 広島市南区の放射線影響研究所(放影研)で5日、施設や研究内容の一般公開が始まった。大久保利晃理事長は講演で、福島第1原発事故を踏まえ、放射線の人体への影響を正しく理解することが重要だと強調した。

 大久保理事長は、浴びた放射線量が高いほどがんになる可能性が高くなる▽どの量までなら安全という基準はない―などと説明。一方で、飲酒、喫煙などがんのリスクを高める要素はほかにもあるとし、「安心への考え方は人により違う。自然界での被曝(ひばく)線量など、正しい知識を持って判断してほしい」と呼び掛けた。

 一般公開は無料で18回目。外部被曝と内部被曝の違いなどもパネルで紹介している。最終日の6日は午前9時から午後4時まで。放影研Tel082(261)3131。

(2012年8月6日朝刊掲載)

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