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被爆67年 「脱原発」へ行動誓う 原水協・禁 広島大会が閉幕

 日本原水協などと、原水禁国民会議などの二つの原水爆禁止世界大会は6日、広島日程を締めくくる集会を広島市中区で開いた。核兵器廃絶に向けた運動強化に加え、福島第1原発事故を受けた「脱原発」への取り組みを誓った。

 原水協などの閉会総会には約7200人(主催者発表)が参加。福島第1原発事故で全町民が避難を余儀なくされている福島県浪江町の馬場有(たもつ)町長が「放射能との闘いは続いている。即座にエネルギー転換を実践するべきだ」と訴えた。

 核兵器廃絶と被爆者援護▽「核の傘」からの離脱▽原発からの撤退と自然エネルギーへの転換―などを柱とする決議を採択した。

 一方、原水禁単独のまとめ集会は、脱原発と原発の再稼働反対などを軸とする「ヒロシマアピール」を採択して閉会した。

 約480人(同)を前に、川野浩一議長は「私たちは『核と人類は共存できない』という基調。残念ながら3者は歩調がそろっていない」と強調。核兵器廃絶で共闘する連合、核禁会議に、脱原発への転換を要求した。

 二つの世界大会は、原水協などが8日から、原水禁などは7日から、長崎市に舞台を移す。(加納亜弥)

(2012年8月7日朝刊掲載)

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