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住民説明会 来月半ばに 艦載機移転 岩国市長表明 国との協議結果提示

 岩国市の米海兵隊岩国基地へ7月以降に空母艦載機61機が移転する計画を巡り、福田良彦市長は28日の記者会見で、移転容認の是非を判断する前に開く住民説明会について、5月中旬ごろに市内4会場を想定していることを明らかにした。

 説明会では、43項目の安心安全対策や地域振興策に関する国との協議結果を示す。福田市長は、市と県、国の3者による「岩国基地に関する協議会」を説明会前に開いて安心安全対策を議論し、終了後に結果を公表する考えも示した。移転容認の是非は6月に判断する方針。

 政府は25日、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設先、名護市辺野古沿岸部で護岸工事に着手した。艦載機受け入れの前提とする同飛行場の移設見通しが立ったかどうかについて、福田市長は「まだいくつもの確認が必要だ」と述べ、見解を出す段階にはないとした。沖縄を訪れて確認作業を進める意向も示した。

 さらに、移転計画に伴い国が愛宕山地区に整備中の運動施設にも言及。市民団体に「市民本位の施設になるのか疑問」といった声があることに対し、「警察権なども含め、市民が使いやすくなるよう防衛省、米側と建設的な協議をしている。ぜひ期待してほしい」と強調した。(松本恭治)

(2017年4月29日朝刊掲載)

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